医療法人 松田会

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緩和ケアについて

 「緩和ケア」は不治の病を患っている方とそのご家族を総合的にサポートすることです。あまりなじみのない言葉ですが、1986年にWHO(世界保健機構)が提唱した「ホスピスケアの世界標準」です。わが国では1990年に健康保険に導入され、「がん対策基本法」に普及がうたわれてから急速に広まりました。
 私たちは、病気が治らなくても体がご不自由でもよりよくこの街で暮らしていただくために・・・人生の締めくくりでは「終わりよければすべてよし」を合言葉に・・・医療介護福祉が協力してご本人とご家族を支えます。

「ホスピス」とは

<由来>
 中世ヨーロッパでキリスト教の修道院が巡礼や兵士に安息の場を提供したことに始まります。そこには癒し、もてなし(ホスピタリティー)と平安を祈る気持ちがこめられていて、現代のホスピタル(病院)やホテルのもとになったと言われています。日本では、飢饉や疫病、災害、戦乱に見舞われた時代の尼寺や宿坊に同様の活動を見ることができると思います。古今東西、無事と平安を願う人の気持ちは変わりません。
 現代のホスピスは、1967年にイギリスのシシリー・ソンダース女史(看護師で医師)がロンドン郊外に開設したセントクリストファーホスピスに始まります。末期がんの痛みに苦しむ人を対象に医療用麻薬を中心とした積極的な緩和治療を行い、画期的な成功をおさめました。WHOはその成果をもとに「緩和ケア」を提唱しました。

具体的には

 外来、入院・入所、在宅医療で
24時間連絡体制で療養をお手伝いし見守ります
痛みや呼吸苦などの症状を和らげるため、医療用麻薬を駆使します
経管栄養や中心静脈栄養もしますが、体の負担にならないよう状態に応じた栄養管理をします
なんでも相談…迷いや不安など、話したいとき聞きたいときに
当科の場合、緩和ケアにかかる特別な費用はありません

人生と医療

 医療には人生の段階に合わせた目標とやり方があります。
 段階とは、飛行機に例えるなら
  誕生…離陸!
  成長期…大空目指して急上昇
  成人して社会に…雲の上を巡航(いつか着陸することを知りつつ)
  重い病気、老化…雲の下に出て海上を陸地にむかう
  人生の締めくくり…飛行場上空、着陸態勢
 飛行機では、馬力を上げたりブレーキをかけたり場面に応じた操縦術があります。同様に、医療では誕生から社会生活まで人生の段階に応じた産科、小児科、内科や外科などの診療科があります。その中で緩和ケアは締めくくりはグライダーのように穏やかに着陸するための医療…人生を全うするための医療であり知恵です。もし医療の力が及ばないときは知人として気配りはできるでしょう。それが私たちの緩和ケアです。

図:人生を飛行に例えると(進行がんの場合)
松田病院
〒981-3217
仙台市泉区実沢字立田屋敷17-1
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土曜:08:30~13:00
日曜:09:00~12:00
※非常勤医師2名体制
休診日
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